この記事を書いた人
某女性誌の副業記者
週刊文集ライター、清沢はるひ。新卒で某大手女性週刊誌のWebメディア部門に入社し、芸能・ゴシップ記者として5年間勤務(現在は産休中)。現在はWebメディアやニュースアグリゲーター向けに記事制作や編集業務を行っている。世の中の動きをキャッチアップし、独自の視点でニュースを発信するのが趣味でありライフワーク。
30位:かごめかごめの歌詞の本当の意味は?
「かごめかごめ」は日本で昔から謳われる童謡です。歌詞は地域により異なりますが、有名なのは以下の通りです。籠の中の鳥、鶴と亀が滑るなど、凶報を思わせる歌詞が特徴的です。
かごめかごめ 籠の中の鳥は いついつ出やる 夜明けの晩に 鶴と亀と滑った 後ろの正面だあれ?
wikipedia
かごめかごめの歌詞の解釈は多々あります。一日中、男の相手をさせられる遊女。意地悪な姑が嫁を流産させた。埋蔵金の隠し場所を示している。明智光秀が山崎の戦いで敗れた後も、天海和尚として生き延びた事を示唆しているという説などが有名です。
更に突飛な説として、かごめかごめは「ヘブライ語」の歌という説もあります。ヘブライ語は、古代エジプトでユダヤ人が使っていた言語であり、現在でも扱えるユダヤ人は多いです。かごめかごめの「ひらがな読み」をヘブライ語で訳せば以下になるとされます。
何が守られているのか?誰が守られているのか?
日本シティジャーナル
守護されて封印され、安置して閉ざされたものを取り出せ!
そして火をつけろ、燃やせ、社を根絶せよ!
造られたお守りの岩の御利益もなく
焼かれた荒れ地は見捨てられた
ただ「鶴と亀が滑った」の歌詞は明治以降に成立した可能性が高く、古代エジプトから伝わるヘブライ語と結びつけるのは無理があるかもしれません。様々な含みと興味を駆り立てるのが、「かごめかごめ」の歌詞といえます。
29位:二度と戻れない「きさらぎ駅」?
きさらぎ駅は、2chで語られるようになった架空の鉄道駅です。発端は2004年1月8日深夜、2chに「葉純」を名乗る女性が以下の文章を投稿した所から始まります。
98:気のせいかも知れませんがよろしいですか?(2004/01/08 23:14:00)
101:先程から某私鉄に乗車しているのですが、様子がおかしいのです。(2004/01/08 23:18:00)
Wikipedia
葉純は新浜松駅から乗車したものの、なかなか停車する気配がなく、やっと降り立った駅が「きさらぎ駅」という見知らぬ無人駅だったと述べました。その後、翌日未明まで葉純とスレッド参加者によるリアルタイムの会話が進行します。
駅周辺で奇妙な出来事が次々と起こる中、葉純は通りかかった車に乗せてもらいますが、その後でスレッドは途絶えました。
きさらぎ駅の体験談は多くの人たちの関心を集め、きさらぎ駅や類似の駅の体験談が相次ぎます。2011年のまとめサイトのコメント欄では、葉純を名乗る人物が生存報告を行なっています。ただこの生存報告の真偽は不明であり、葉純が本当に現実世界に帰還したかは不明です。
きさらぎ駅が都市伝説として定着した理由は多々あります。実在する鉄道と架空の駅を混在させた舞台設定、リアルタイムの投稿を経て消息が途絶えるなどの神隠し的な演出。当初のきさらぎ駅は2度と戻らないホラー要素が強かったものの、次第にロマンを求めるものに変化していきました。
きさらぎ駅の反響は長く、TwitterやYouTubeが流行になった2010年以降は画像や動画できさらぎ駅の報告をする者も現れました。2022年にはきさらぎ駅を舞台にした映画が放映され、物語の舞台になった浜松市ではスマッシュヒットを飛ばしています。
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