9位:大口病院連続点滴中毒死事件-2016年
大口病院連続点滴中毒死事件は、2016年9月に神奈川区の大口病院で発覚した連続殺人事件です。入院患者の遺体に消毒薬ヂアミトールの成分が含まれている事が発覚し、その死が人為的なものである事が判明します。
この病院では7月から9月の間に48人の患者が死亡しており、警察は内部犯によるものと断定しますが捜査は難航。結果的に2018年6月に久保木愛弓という看護師が逮捕されます。病院内では人間関係のトラブルも多く、久保木もその不満から犯行を繰り返したのです。
久保木は「20人くらい殺った」と供述したものの、事件発覚前の患者は既に火葬され、証拠は失われていました。殺人罪が適用されたのは3人だけで、2021年の第一審では無期懲役が言い渡されます。
証拠がないだけで、実際には死刑が相当な案件である事は明らかです。被害者側は控訴しており、事件の判決は未だに出る気配はありません。
8位:大阪教育大附属池田小児童殺傷事件-2001年
大阪教育大附属池田小児童殺傷事件は、2001年6月8日に池田小学校で発生した無差別殺傷事件です。犯人の宅間守は白昼堂々、小学校に侵入し、もっていた凶器で次々と児童・教師を殺傷。小学1〜2年生8名が殺害され、教師含め15名が怪我をしたのです。
宅間は過去に15回もの逮捕歴がある極めて危険な人物で、池田小学校に侵入して事件を起こしたのは、自分を捨てた元妻を後悔させる為という短絡的なものでした。公判中も謝罪の言葉を述べることはなく、2004年9月14日に死刑が執行されています。
この事件をきっかけに、各地の学校では放課後には生徒を残さず下校させる、侵入者があればただちに警察に通報するなどのマニュアルが作成されました。幼い命が大量に奪われたこの事件は、学校という施設の安全性を社会に投げかけたのです。
7位:座間9人殺害事件-2017年
座間9人殺害事件は、2017年10月30日に神奈川県座間市で発覚した連続殺人事件です。犯人の白石隆浩はSNSを通じて自殺願望を持つ女性達と交流を持ち、「一緒に死のう」等と呼びかけて誘い出し、次々と殺害を実行しました。
最終的に殺害されたのは女性8人と男性1人。男性を殺害したのは、その男性が最初の犠牲者と恋人同士であり、事件の発覚を恐れての事でした。白石は遺体を自宅で解体しクーラーボックスに詰め込んでおり、事件発覚時の室内は異臭が立ち込めていたそうです。
白石は2021年1月に死刑が確定し、現在は服役中です。SNSを悪用した大量殺人は国内だけでなく海外でも報道されました。Twitter社の日本法人は「自殺、自傷行為をほのめかす投稿は削除する」と告知する等、この事件はネット社会に大きな影響を与えたのです。
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